第三回保護どうぶつ研究会「診察室の法獣医学~動物虐待を疑ったら~」
第3回保護どうぶつ研究会
「診察室の法獣医学 ~動物虐待を疑ったら~」 開催報告
2024年6月19日(水)に、第3回保護どうぶつ研究会
「診察室の法獣医学 ~動物虐待を疑ったら~」をオンラインにて開催いたしました。
第3回目となる研究会は、西山ゆう子先生(獣医師:米国、日本)をお招きして「診察室の法獣医学」をテーマに、虐待の種類と見つけ方や診察室で遭遇する事例など、先生の実体験に基づいた大変貴重なご講演をしていただきました。
講演会は、獣医師19名、動物看護師3名、学生1名、その他1名、総勢24名の方にご参加いただきました。
西山先生のご講演では、アメリカでのシェルターメディスンと法医学の現状、動物虐待を取り締まる際の仕組みや獣医師のかかわり方を実際のケースに基づいてお話しくださいました。
また、虐待の種類と虐待の内容について、獣医学的視点を含めて詳しく説明いただきました。
西山先生の実体験に基づいた、日本で実際に起こった虐待事件の裁判のお話は、動物虐待について深く考えさせられるものでした。
『獣医師は動物虐待を予防することができます。』
動物虐待について学び、獣医師としてできることは何か、を考える大変有意義な時間となりました。
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【第3回保護どうぶつ研究会に参加された方のお声】
◉講演の満足度
とても良かった:73.3% 良かった:26.7%
・動物関係者だけではなく地域の連携ということも大切だと思いました。
・今まで動物の愛護に対して、税金を使うことを正当化する根拠を持ってはいませんでした。
・本日はありがとうございました。とても勉強になりました。日本の実例をもとにしたお話しはとても興味深かったです。動物虐待の事案で、こうした検証が行われることが当たり前になってほしいです。現在も法律やガイドラインはすでにあるけれども、適用されないということが多々あります。今後、虐待に際した時に、救助-通報-検証など、それぞれの課程において、実際にどのような行動を取るべきか(獣医さんの観点でも、救助者の観点でも)もケーススタディ等でお伺いできたら嬉しいです。貴重な経験をありがとうございました。
・動物虐待の種類や、実際の日本での事例が興味深かったです。
・「動物虐待は臨床獣医師が予防できる」という西山先生の力強いメッセージが印象に残りました。
・虐待の疑わしい場合等、獣医師として「感情ではなく、エビデンスで。」という西山先生のお言葉がとても腑に落ちました。
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今後の保護どうぶつ研究会の活動などの詳細は、ホームページ・インスタグラム・Facebook等でご案内いたします。
【写真】右:当財団理事長 宮下めぐみ 左:講師 西山 ゆう子獣医師(米国・日本)
主催 : 一般財団法人どうぶつ福祉a-hands
協賛 : NJK編集部(ホーピスト株式会社)